ミシン縫製における先引きローラを利用したシームパッカリングの防止に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Prevention of Seam Pucker Using a Puller Device Attached to a Sewing Machine.
  • ミシン ホウセイ ニ オケル サキビキ ローラ オ リヨウ シタ シームパッカリング ノ ボウシ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

<p>本研究は,シームパッカリング防止を目的として,本縫いミシンに付属した先引き装置の送り条件と布地の物理的特性との関係を考察したものである.<br>先引き装置の駆動範囲は,ステッチ形成過程の針糸の引き締め張力が生ずる範囲に対応させると効率的であった.具体的に述べれば,先引き装置は,送り歯が布送りを開始する若干手前(回転角度で約23°)から送り歯が針板から沈むまで働くようにすると,パッカリング防止に非常に効果的であった.<br>送り歯上の布地の見かけのすべり量LB’は,パッカリング防止に関連する重要な変数であった.<br>パッカリング防止効果を推定するための判別関数を,送りに関する組み立て変数および選択された布物性値を変数に用いて算出した.さらに,LB’を推定するための重回帰式も,布物性値を説明変数として求められた.いずれの結果も先引き送りのパッカリング防止効果を予測するのに大変有効であった.</p>

収録刊行物

  • 繊維製品消費科学

    繊維製品消費科学 51 (5), 424-432, 2010

    一般社団法人 日本繊維製品消費科学会

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