合成繊維織物のプリーツ加工におけるプリーツ堅ろう性について
-
- 菅野 留吉
- 東京プリーツ株式会社研究室
書誌事項
- タイトル別名
-
- On the Pleat Fastness of Synthetic Fabrics in the Hand-and Machine-Pleating Process
抄録
(1) ハンドプリーチングにおいて, 種々の湿熱条件で, ポリエステルおよびアクリル織物のプリーツ堅ろう性について実験を行なった.プリーツ保持性はセットの温度と時間の増加により増大する.しかし, 変色の度合はそれらの増加により多くなり, 特に温度の影響が著しい.また, セット前に完全な真空にするほど不十分な真空の場合より, プリーツ保持性がすぐれていることがわかる.<BR>(2) マシンプリーチングにおいては, 加熱ロールがフエルト巻とはだかロールによるセット性の影響を比較検討した.はだかロールの場合はフエルト巻ロールの場合よりプリーツ保持性がはるかにすぐれている.しかし, 変色はわるくなった.<BR>(3) プリーツ堅ろう性は生織の仕上温度により, かなり影響をうけるものである.すなわち, 160℃~170℃でヒートセットされたポリエステル織物は, プリーツ堅ろう性がすぐれているが, 180℃~190℃でピートセットされた織物はプリーツ保持性が約3%低下している.<BR>(4) プリーツ堅ろう性はプリーツの型により, かなりの差があった.すなわち, 同じ条件においても, 細いプリーツは大きい幅のプリーツよりすぐれていることがわかった.
収録刊行物
-
- 繊維製品消費科学
-
繊維製品消費科学 6 (5), 253-261, 1965
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204209916160
-
- NII論文ID
- 130003820008
-
- ISSN
- 18846599
- 00372072
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可