関東平野における樹木衰退の1999年~2001年の状況

書誌事項

タイトル別名
  • The conditions of tree and forest declines of the Kanto Plains in 1999-2001
  • カントウ ヘイヤ ニ オケル ジュモク スイタイ ノ 1999ネン 2001ネン ノ ジョウキョウ

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抄録

関東地方の丘陵部を含む平野部全域を対象として,スギなどの樹木について衰退の現況を,目視による樹木衰退度判定法によって調査した。その結果,スギの衰退が最も顕著であり,ヒノキなどの常緑針葉樹類,イチョウ,ケヤキなどにも衰退が認められた。いっぽう,メタセコイアおよびヒマラヤスギでは衰退個体がほとんど見いだせなかった。スギの衰退は,関東平野のほぼ全域で認められ,関東平野の北西部に位置する前橋市周辺や熊谷市周辺,および久喜市周辺,これらに隣接する群馬県下および埼玉県下の利根川沿いの地域で特に著しかった。次いで,水戸市北方の那珂川や久慈川沿いの地域,および銚子市周辺の太平洋に面した地域で衰退度が高く,千葉市周辺および町田市周辺でも比較的衰退度が高かった。

収録刊行物

  • 森林立地

    森林立地 44 (2), 53-62, 2002

    森林立地学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (29)*注記

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