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- 笠井 達也
- 笠井皮膚科
書誌事項
- タイトル別名
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- Statistical Study of Dermatomycosis Observations in Sendai National Hospital over a 30 Year Period
- ヒフ シンキンショウ ノ エキガク コクリツ センダイ ビョウイン ヒフカ 30ネン ノ カンサツ オ チュウシン ニ
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説明
国立仙台病院皮膚科に於ける1968年以降30年間の皮膚真菌症の集計をもとにして, 皮膚真菌症の推移を検討した. 本統計の詳細は既に報告してあるので, ここでは経時的な推移に主眼をおいて論じた. 皮膚真菌症全体としては1970年代前半に急増後はほぼ平均した値が維持されているが, 病型別に見ると, 足白癬と爪白癬は増加, 体部白癬と股部白癬は減少傾向が顕著である. 手白癬は比較的変動が少なく, 少しずつ減少, 頭部白癬も全体としては少数ながら, 期間の中期にやや増加した後, 後期には減少傾向にある. 年齢分布の推移を見ると, 足白癬, 爪白癬では分布のピークが5年毎に5歳ずつ高齢側に移動すると共に, 分布曲線の山が広くなだらかとなり, 若年層の罹患の減少傾向を見る. 股部白癬では当初の若年層の山が後半全く消失して, 高齢側の低く広い分布に変わっている. 体部白癬でも同様の傾向が見られる. 皮膚カンジダ症は乳児寄生菌性紅斑の急増に伴い1970年代前半に顕著に増加した後, 急減. カンジダ性間擦疹も同時に増加後は, 余り減らないままに推移している. カンジダ性爪囲爪炎と指間びらんは女性に圧倒的に多いが, 近年やや減少傾向にある. 非定型疹も減少している. 癜風は終始ほぼ変動がない. スポロトリコーシスは20例, 深在性の皮膚アスペルギルス症と黒色真菌症は各1例観察された.
収録刊行物
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- 日本医真菌学会雑誌
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日本医真菌学会雑誌 47 (1), 5-9, 2006
日本医真菌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204210776448
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- NII論文ID
- 130000067595
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- NII書誌ID
- AN10166867
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD28%2FnvFajsw%3D%3D
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- ISSN
- 18820476
- 09164804
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- NDL書誌ID
- 023253032
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- PubMed
- 16465134
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可