中心市街地の空間配分を考慮した公共交通利便性が都市構造に及ぼす影響に関する研究

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タイトル別名
  • The Effect of the Convenience of Public Transport on Urban Structure Considering Space Allocation in the Central District
  • チュウシン シガイチ ノ クウカン ハイブン オ コウリョ シタ コウキョウ コウツウ リベンセイ ガ トシ コウゾウ ニ オヨボス エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は、中心商業地と郊外店舗の競合関係および中心商業地における店舗・駐車場の空間配分を考慮した、交通と住居・商業立地に関する都市モデルを構築した。その上で、30万人程度の人口を有する地方都市を想定した仮想都市を対象に、数値シミュレーションを行うことで、公共交通の利便性や郊外大型店舗の規模が都市構造や都市の商業活動に及ぼす影響を定量的に分析した。その結果、鉄道運行頻度の向上が都市構造のコンパクト化および中心商業地の活性化につながり、運行頻度を削減したとしても鉄道事業者の利潤は必ずしも増加しない可能性があることを明らかにした。また、鉄道事業者と商業立地者が適切に連携し、鉄道運行頻度を高めることで、両者とも便益を増加させる可能性があることを示した。さらに、郊外店舗の売場面積を拡大した場合、都市郊外化の進展やそれに伴う公共交通や中心商業地の衰退をもたらす可能性があることを明らかにした。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 47 (1), 9-16, 2012

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (10)*注記

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