病原真菌の分子系統分類および遺伝子型解析とそれらに基づく同定診断法の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal of New Molecular Characterization Methods in Phylogenetic Studies and Genotypings of Pathogenic Fungi
  • ビョウゲン シンキン ノ ブンシ ケイトウ ブンルイ オヨビ イデンシガタ カイセキ ト ソレラ ニ モトズク ドウ テイシンダンホウ ノ カイハツ

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説明

Candida albicans およびCryptococcus neoformans について,リボゾームRNA(ribosomal RNA)遺伝子解析結果に基づいた,遺伝子型の解析例を解説した.C. albicans の25S rRNA配列を用いた遺伝子解析法は,一度のPCRで,A,B,C,D,E(DはC. dubliniensis )に分けることができ,301株の臨床分離株を解析した結果,新しい遺伝子型,Eを発見した.E遺伝子型は,イントロンの配列情報の多くの点で,C. dubliniensis に類似していた.C. neoformans では,ITS領域の解析が,遺伝子型の決定に有用で,特にvar. gatti は5つの遺伝子型に分けることができ,アフリカに特異的に分布している新しい遺伝子型を発見した.Histoplasma capsulatum, Paracoccidioides brasiliensis およびPenicillium marneffei については,多くの遺伝子を解析して,それらの情報に基づいてPCR法による新しい同定法を報告した.これらの遺伝子情報は,臨床的に問題となっている病原真菌について短時間で正確に同定可能なDNAチップの開発に繋がった.

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参考文献 (24)*注記

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