東京都心部における明治初期と現代の緑のマトリクス構造の変化に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • The Research on Change of Green Matrix Structure between Meiji Period and Today
  • In a Case Study in the Northern Area of Minato Ward
  • 港区北部地域を対象として

抄録

大都市圏都心部では、高密な市街地内部における緑地の創出による熱環境の改善が着目されている。特に近年では、航空写真や衛星画像による緑被地抽出・解析技術の発達と合わせ、評価対象とされ始めたマトリクス(基質:パッチやコリドーの周辺部であり、民有地を含む都市の総体)が注目されており、その適切な分類・把握方法が必要とされている。本研究は、東京都心部におけるマトリクス環境とその変化を明治期・現代の二時期において明らかとするものである。対象地は、東京大都市圏都心部における港区北部地域とする。本地域は、建築環境が三次元的に大きく変化し、熱環境への影響が注目される地域である。手法としては、詳細なデータベースの構築を行ったのちに、明治期と現代におけるマトリクス・パターンを内部の構成要素としての建築・緑地環境よりユニットに分類を行った。そのパターンと地形における位置づけの観点から、二時期における変化を定量的に明らかとした。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 47 (3), 577-582, 2012

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (5)*注記

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