同一斜面に隣接するヒノキ・スギ人工林における土壌中の微生物の量および活性の比較

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タイトル別名
  • Comparison of soil microbial biomass and activity among site positions on a slope planted with Japanese cypress and cedar forests
  • ドウイツ シャメン ニ リンセツ スル ヒノキ スギ ジンコウリン ニ オケル ドジョウ チュウ ノ ビセイブツ ノ リョウ オヨビ カッセイ ノ ヒカク

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抄録

樹種の違いが土壌の微生物の量および活性に及ぼす影響を,斜面位置(上部,中部,下部)ごとに明らかにした。調査地には,同一斜面上に尾根から沢すじまで,ヒノキとスギが隣接して植栽されている。ヒノキ林の土壌深O-10cmにおける糸状菌数,放線菌数,微生物バイオマス炭素量,微生物活性は,斜面位置にかかわらずスギ林に比べて1.1〜3.9倍であった。斜面下部のヒノキ林の土壌深O-10cmにおける一般細菌数は,スギ林に比べて約2.6倍であった。リターの滞留時間(A_O層量/年間リターフォール量)は土壌深O-10cmにおける細菌数と有意な負の相関関係にあり,斜面下部のヒノキ林で特に短かった。特に斜面下部のヒノキ林では糸状菌だけでなく,一般細菌によっても,リターの分解が促進されていると推察された。

収録刊行物

  • 森林立地

    森林立地 47 (1), 21-27, 2005

    森林立地学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (37)*注記

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