タクシー運賃の価格感度とサービス評価に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study of Price Sensitivity of Taxi Fare and Feeling of Satisfaction on Using a Taxi
  • As an example of Akita taxi business territory
  • 秋田市交通圏のタクシーを例として

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説明

本研究では、秋田市のタクシー利用に対する価格感度やタクシー利用の満足度について分析を行った。分析の結果、タクシー利用者は現在のタクシー運賃について満足していないことが明らかとなった。また、タクシー運賃はタクシー利用の総合満足度に与える影響も大きいことが明らかとなった。つまり、タクシーの運賃は改善することが求められる。価格感度に関する分析では、タクシーの初乗り運賃について「安い」と「高い」のバランスが取れている「基準価格」が647円となった。これは現行の710円よりも低い値である。つまり、タクシー利用者は現行の初乗り運賃である710円に割高感を持っていることが示された。しかし、免許返納割引や障害者割引により運賃が1割引になった場合には、割高感は解消されることが明らかとなった。また、タクシー利用の満足度が高い人ほど運賃に対して割高感を持たないことも明らかとなった。今後は、タクシー運賃の値下げを検討するとともに、接客態度や社内の清潔性・快適性の確保などによる満足度の向上も重要であることが示された。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 51 (3), 673-679, 2016-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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