ドイツにおける時限型・プロジェクト型・非法定型の地域開発手法の仕組みと実態に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Temporary, project-based and informal Regional Development in Germany
  • Management system and its realities of REGIONALE in North Rhine-Westphalia
  • ノルドライン・ヴェストファーレン州のREGIONALE(レギオナーレ)に注目して

抄録

本研究の目的は、ドイツにおける時限型・プロジェクト型・非法定型の地域開発手法であるNRW州のREGIONALEの仕組みと実態を明らかにすることである。文献調査とインタビュー調査等に基づき、明らかになった点は以下のとおりである。1)REGIONALEとIBAエムシャーパークとの共通点・相違点はIBAエムシャーパークの遺産とNRW州政府の戦略的思考の結果といえること、2)REGIONALEは法定計画の補完的役割を担っており、実践面の成果をみるとアイデアから具体的計画づくりへの橋渡し役ともいえること、3)REGIONALEは透明性のある認定基準やカテゴリー化を基盤にプロジェクト認定から実現に至るまでエージェンシーのサポート体制が行われていること、4)先進的試みであったとしても中長期的な継続性の難しさや、民間企業との連携、評価手法等の課題も実態として見受けられること、である。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 51 (3), 1078-1085, 2016-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

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