地理的特性を考慮した中山間地域集落の集落特性の推移に関する分析

書誌事項

タイトル別名
  • The Analysis on the Transition of Demographic Characteristic of Villages Considering Geographical Characteristic in the Middle-mountainous Area
  • チリテキ トクセイ オ コウリョ シタ チュウサンカン チイキ シュウラク ノ シュウラク トクセイ ノ スイイ ニ カンスル ブンセキ

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抄録

本研究では、中山間地域集落の高齢化率や人口などの集落特性と各生活利便施設への交通アクセス条件や標高に基づく地理的特性の関係を、決定木分析を適用して明らかにした。その結果、集落の高齢化率と最も関係があるのは集落から3km範囲内の金融機関数、集落の人口と最も関係があるのは3km範囲内の郵便局数であり、それぞれ施設数が少ないほど高齢化率が高い、人口が少ない傾向がみられた。次いで金融機関や医療機関、教育施設といった各生活関連施設までの距離が関係していることが明らかになった。また、将来の集落特性に関して分析した結果、将来においてコミュニティ活動の維持が困難となる「限界予備群集落」の存在が明らかとなった。これらの集落のうち、特に将来の人口規模が極めて小さな集落では、現在の住民に対する生活活動支援策のみでなく、周辺集落との連携や空間的な統合などの地域再編策の検討が必要である。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 44.3 (0), 565-570, 2009

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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