地域まちづくりの推進のための包括的プラットフォーム及び財源枠組みに関する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on a Comprehensive Platform and its Related Financial Framework to Promote Machi-zukuri
  • Case of Machi-zukuri organization-centered Machi-zukuri in Takahama City
  • 高浜市におけるまちづくり協議会を中心とした取り組みを事例に

抄録

本研究では、地域まちづくりを推進する包括的な仕組みを持つ愛知県高浜市を事例に、その推進プラットフォーム及び財源枠組みの実態を明らかにし、その意義や課題を考察することを目的とする。計画的に、また、持続的に取り組みを進めていくためには、地域の人々によって構成される「地域組織」、地域で共有される「地域ビジョン・計画」、人々によって実施される「地域事業・活動」、事業実施や管理運営に必要な「地域資金・財源」、人々が集い、交流を行い、また、情報が蓄積される「地域拠点」、専門家派遣等地域への人的支援等個々の仕組みの整備に留まらず、これらが相互に密接に関係していることを踏まえ、全体としての包括的プラットフォームの構築が不可欠である。高浜市では、地域組織によって、地域計画を踏まえた、また、地域拠点を起点に取り組みを進めることが可能になっている。実施においては、地域性や地域の成熟度や自立度に応じて、柔軟に対応していけるのかが鍵になる。一方で、財源枠組みに関しては、地域の主体性に応じた取り組みが可能となっているが、行政に大きく依拠しており、事業や活動の持続的な展開や自立性の確保は課題である。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 48 (3), 267-272, 2013

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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