市民の討論過程からみた駐車デポジット制度(PDS)の賛否に関する分析

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Public Acceptance on Parking Deposit System (PDS) from the View of Public Debate Process
  • シミン ノ トウロン カテイ カラ ミタ チュウシャ デポジット セイド PDS ノ サンピ ニ カンスル ブンセキ

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抄録

都市交通問題の抜本的対策として欧米諸国ではロードプライシングが注目されている。わが国でも、幾つかの都市で導入に関する検討がなされたものの未だ実現されたものはない。その最大の原因は、ロードプライシングの受容性の低さにあるといわれている。このようななか、筆者らは、ロードプライシングの削減効果を保持しつつ、受容性の高い、新しいロードプライシングスキームとして駐車デポジットシステム(PDS)を提案している。PDSの受容性改善効果や交通削減効果は既往研究の示すところである。本研究では、今後PDSの実現に向け必須となる関係者による合意形成過程を念頭におき、現場で発生し得る事象(市民の討論や相互作用)をフォーカスグループインタビューにより実験的に把握するとともに、政策者側から提示される政策情報量が受容性に及ぼす影響、さらに相互作用の特性と影響を実証的に分析した。これによって、PDSの合意形成に向けた戦略的知見の収集を図った。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 44.3 (0), 121-126, 2009

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (13)*注記

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