「多文化共生」を重視した地域づくりという観点からの自治体外国人住民政策に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A study on Policy of Local Government for Foreign Residents from the viewpoint of "Multicultural symbiosis"
  • 「多文化共生」を重視した地域づくりという観点からの自治体外国人住民政策に関する研究 : 欧州評議会「インターカルチャー政策」を基礎として
  • 「 タブンカ キョウセイ 」 オ ジュウシ シタ チイキズクリ ト イウ カンテン カラ ノ ジチタイ ガイコクジン ジュウミン セイサク ニ カンスル ケンキュウ : オウシュウ ヒョウギカイ 「 インターカルチャー セイサク 」 オ キソ ト シテ
  • Based on "Intercultural policy" from Council of Europe
  • 欧州評議会「インターカルチャー政策」を基礎として

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抄録

現在日本では、多くの外国人住民が定住段階に入っている。本稿の目的は、日本における自治体レベルの外国人住民政策の実態を把握し、あり方について検討を行うことである。欧州では、各国が移民を受け入れてきた経緯があり、その中で移民政策についても同化主義政策か、多分か主義政策かという議論がなされてきた。しかしその議論ののち、それらを超える概念として「インターカルチャー政策」という概念が打ち出された。本稿では、まずこれらの移民政策に関する概念について理論の整理を行った。その上で日本の自治体に対するアンケート調査を通じて自治体レベルの外国人政策の現状について把握し、「インターカルチャー政策」の考え方を基礎とした評価を行い、今後の課題について提起した。結果として、日本の自治体レベルの外国人政策は、社会保障や教育等社会・経済的領域では比較的充実しつつあるものの、社会の主体形成という視点での外国人コミュニティの形成や、彼らの文化の保存等に関してはまだ関心が低く、今後の課題となることが明らかになった。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 49 (3), 1011-1016, 2014

    公益社団法人 日本都市計画学会

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