横浜市郊外の交通脆弱地域に立地する公団団地における若年層の流入と定着要因

書誌事項

タイトル別名
  • The factors of the young people's inflow and settlement in the housing development which is in the inconvenient traffic suburb area in Yokohama City.
  • ヨコハマシ コウガイ ノ コウツウ ゼイジャク チイキ ニ リッチ スル コウダン ダンチ ニ オケル ジャクネンソウ ノ リュウニュウ ト テイチャク ヨウイン

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抄録

将来的に人口減少が見込まれる中、過去に大規模な開発によって整備された郊外は衰退の一途を辿っている。その中で新規に若年層を郊外、特に多くの住居を抱える郊外団地に新規に若年層を流入させ定住させる要因を明らかにする事は郊外の新たな可能性を提示するために有意義な知見だと考えられる。そこで本研究は交通脆弱地域の郊外団地における若年層の流入及び定住要因を明らかにする事を目的とする。調査及び分析の結果、若年層が郊外団地に入居する要因は若年層の親世代が入居した頃の住宅街・団地が周辺にある・市や民間によって過去に団地近隣の緑地が保全されていることが起因だと推測される。また、定住を促す要因は企業と自治会の恊働によって交通利便性が維持されている・行政や自治会によって子育て環境が設備的にも組織的にも整っている・自治会に参加しやすい環境が整っていることが起因だと思われる。郊外団地に若年層を流入・定住させるには行政・企業・自治会の各主体が若年層のニーズを常に考え場や制度を整える必要がある。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 49 (3), 807-812, 2014

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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