都市夜景の俯瞰景に関する計量分析

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative Analysis of a Hill-top View of Nightscape in Hakodate, Japan
  • 都市夜景の俯瞰景に関する計量分析--函館市を対象として
  • トシ ヤケイ ノ フカンケイ ニ カンスル ケイリョウ ブンセキ ハコダテシ オ タイショウ ト シテ
  • 函館市を対象として

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説明

本研究では,都市夜景の俯瞰景を評価する分析手法を提案する.一つ目の手法は,量的要素として,眺望地点からの市街地の立体角を計測する.二つ目は質的要素で,車のヘッドライトや街灯といった光のラインが見えるかどうかを考え,対称とする道路総延長に対する光のラインが見える割合を可視率として計算する.これら二つの手法を用いて,函館の夜景を 1975年から 2000年にかけて5年間隔,計6時点を分析した.先ず,代表的な夜景スポットである函館山山頂からの夜景は,十分な立体角を有していること.次に,市街地の拡大が,函館市街地郊外から函館山を望む裏夜景と呼ばれる,新たな夜景スポットを生み出したことを立体角から示した.最後に,近年の建物の高層化が光のラインの可視率を減少させていること,また防火対策による街路拡幅が結果として連続的な光のライン生成に役立ったこと,街灯整備が可視率上昇に効果的であることを定量的に論じた.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 39.3 (0), 187-192, 2004

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (9)*注記

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参考文献 (15)*注記

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