直腸への排膿により診断し得た卵巣膿瘍の1例

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  • A CASE OF OVARIAN ABSCESS DIAGNOSED ENDOSCOPICALLY FROM SPONTANEOUS DRAINAGE INTO THE RECTUM

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抄録

症例は63歳女性.主訴は発熱と血便.下部消化管内視鏡検査にてRS部に低い隆起性病変があり,中心部から排膿が認められた.腹部CTにて骨盤内右側に膿瘍を認め,膿瘍の直腸穿破と考え手術を施行した.右卵巣は腫大し,虫垂・子宮・直腸の癒着を認めた.組織では右卵巣膿瘍・蜂窩織炎性虫垂炎の所見であり,虫垂炎が右卵巣に波及し膿瘍を形成したと考えられた.内視鏡的に直腸への排膿を観察し得た症例は稀と思われ報告した.

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参考文献 (15)*注記

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