嚢胞内感染に対しEUS下ドレナージを実施した胃GISTの1例

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  • A CASE OF GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR (GIST) OF THE STOMACH ASSOCIATED WITH INTRACYSTIC INFECTION IN WHICH THE INFECTION WAS CONTROLLED BY PERFORMING EUS-GUIDED DRAINAGE

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抄録

症例は76歳男性で上腹部痛を主訴に入院した.CTで胃と膵臓の間に長径15cm大の嚢胞性病変,膵頭部主膵管内の膵石を認めた.EGDでは胃体部後壁に壁外圧排を疑わせる像を認めた.入院6日後から39度台の発熱を認め,膵石による膵仮性嚢胞の感染と診断し,EUS下ドレナージを施行し,感染の消退を認め,退院となった.しかし退院9カ月目のCTで嚢胞壁の肥厚を認め,EUS-guided fine-needle aspirationにてc-kitおよびCD34が陽性の紡錘型細胞の集簇を認め,胃gastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断し開腹手術を行った.この様な形態,経過を示す胃GISTはまれであり,また感染を伴った胃GISTに対する治療法を考える上で貴重な症例と考え報告した.

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