粘膜切開直視下生検が診断に寄与したびまん性の石灰化を伴う食道平滑筋腫の1例

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  • A CASE OF ESOPHAGEAL LEIOMYOMA WITH DIFFUSE CALCIFICATION DIAGNOSED BY MUCOSAL CUTTING BIOPSY

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抄録

症例は75歳男性.近医の上部消化管内視鏡検査で食道粘膜下腫瘍を指摘され,当院に紹介された.本人の自覚症状はなく,内視鏡検査では切歯から28cmの食道前壁側に馬蹄型の粘膜下腫瘍を認め,胸部造影CT検査では同部位と一致して34×18mm大の石灰化した病変を認めた.上記に対して粘膜切開直視下生検を行い,病理組織所見より食道平滑筋腫と診断した.無症状で腫瘍径も大きくないことから,現在無治療経過観察中である.びまん性の石灰化を伴う食道平滑筋腫は稀な疾患であり,術前に診断が確定していた報告は少ない.粘膜切開直視下生検は診断に有用な可能性があり,今回報告する.

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