大腸側方発育型腫瘍の概念と内視鏡診断

  • 鴫田 賢次郎
    広島大学大学院 医歯薬保健学研究科内視鏡医学
  • 田中 信治
    広島大学大学院 医歯薬保健学研究科内視鏡医学
  • 林 奈那
    広島大学大学院 医歯薬保健学研究科内視鏡医学
  • 岡 志郎
    広島大学大学院 医歯薬保健学研究科内視鏡医学
  • 茶山 一彰
    広島大学大学院 消化器・代謝内科学

書誌事項

タイトル別名
  • DEFINITION AND ENDOSCOPIC DIAGNOSIS OF LATERALLY SPREADING TUMOR (LST)

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説明

工藤らにより大腸側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor:LST)の概念が提唱されてから20年以上経過し,その臨床的重要性は世界的にも認められている.2013年7月には,『大腸癌取扱い規約第8版』にその定義が掲載されたが,肉眼型とは異なるニックネーミングであることがポイントである.LSTは,その形態から顆粒型granular typeと非顆粒型non-granular typeに分類され,さらに顆粒型は顆粒均一型homogeneous typeと結節混在型nodular mixed typeに,非顆粒型は平坦隆起型flat elevated typeと偽陥凹型pseudo-depressed typeに亜分類されるが,亜分類ごとに臨床病理学的にも分子病理学的にも差異を認め,治療方針の決定に関わる重要な分類である.しかし,亜分類,特にLST-Gの亜分類が施設間・内視鏡医間で一致しないことも多い.今回,文献をreviewしその現状を明らかにするとともに,結節・顆粒の具体的な大きさによるLST-G亜分類の臨床的意義について,当科のデータを踏まえ解説した.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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