LC/MSおよびHPLCによる食用青色2号(インジゴカルミン)中の異性体および副成色素の同定・定量

  • 辻 澄子
    国立医薬品食品衛生研究所大阪支所 国立医薬品食品衛生研究所
  • 中野 真希
    国立医薬品食品衛生研究所大阪支所 アンジェスMG株式会社彩都研究所
  • 古川 みづき
    国立医薬品食品衛生研究所大阪支所 (財)食品環境検査協会東京事業所
  • 吉井 公彦
    国立医薬品食品衛生研究所大阪支所 大阪府保健福祉部薬務課
  • 外海 泰秀
    国立医薬品食品衛生研究所大阪支所 (社)大阪府薬剤師会試験検査センター

書誌事項

タイトル別名
  • Identification and Determination of the Isomer and Subsidiary Color in Food Blue No. 2 (Indigo Carmine) by LC/MS and HPLC
  • LC MS オヨビ HPLC ニ ヨル ショクヨウ アオイロ 2ゴウ インジゴカルミン チュウ ノ イセイタイ オヨビ フクセイシキソ ノ ドウテイ テイリョウ

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抄録

CFRおよびJECFAではFD & C Blue No. 2(B2;インジゴカルミン,インジゴチン,食用青色2号)の総色素量85%以上,異性体(B2iso)含量18%以下および副成色素(B2sub) 2% (CFR)または1% (JECFA)以下と規定している.第7版食品添加物公定書では,総色素量85.0%以上およびペーパークロマトグラフィーによる他の色素の不検出という規定となっている.そこで,LC/MSおよびHPLCを用いて,B2中の主色素(B2m),B2isoおよびB2subの測定法について検討し,LC/MSのMSスペクトルにより,それぞれの擬分子イオン(B2mおよびB2iso: [M-2Na+H]-m/z=421; B2sub: [M-Na]-m/z=341)が得られることが明らかになり,LC/MSにより同定し,HPLCによる定量法を開発した.さらに,平成10年度~平成14年度の製品検査合格品B2(14試料)中の各色素の含有量を測定した.その結果,各試料中のB2isoはほとんど10%以下,B2subはすべて1%以下であり,いずれもCFRおよびJECFAの限度規格値内であった.

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 46 (3), 116-120, 2005

    公益社団法人 日本食品衛生学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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