フークス科藻類の発生力学 XX. スギモクおよびヒバマタ卵の過剰 Caイオンに対する感受性勾配

書誌事項

タイトル別名
  • Developmental Mechanics of Fucaceous Algae XX. Gradients in Susceptibility for Excessive Calcium Ions in <i>Coccophora</i> and <i>Fucus</i> Eggs
  • Developmental Mechanics of Fucaceous Algae XX. Gradients in Susceptibility for Excessive Calcium Ions in Coccophora and Fucus Eggs

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説明

(1) スギモク (Coccophora Langsdorfii) およびヒバマタ (Fucus evanescens) の卵を1.6~2.0M CaCl2液にいれると仮根形成予定域から暗黒色になり細胞がくずれ, 破壊はしだいに全域におよぶ. ヒバマタでは異常的に1個の卵に2~3個の第1次仮根突起をつくる場合があり, こういう卵ではこの細胞破 壊も各仮根域に対応しておこる. スギモクでは1,700×g以上で1分間遠心力をあたえてから上記の液に いれると仮根形成域とは関係なく遠心端からこの細胞破壊がはじまる.<br>(2) 部域的にはじまるこの細胞破壊は過剰のCaイオンによる影響で, 通常はCaイオンに対する感 受性が仮根極で最大, ここから遠ざかるにっれて小さくなる感受性勾配をもっており, この勾配は遠心力 でうごかすことができる。この勾配は卵の極性の原因ではなく結果であると理解される。

収録刊行物

  • 植物学雑誌

    植物学雑誌 75 (894), 468-472, 1962

    公益社団法人 日本植物学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204224053248
  • NII論文ID
    130004076921
  • DOI
    10.15281/jplantres1887.75.468
  • ISSN
    21853835
    0006808X
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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