ブルーベリーの挿し木接ぎにおける台木系統・接ぎ木時期の違いが活着,発根および生育に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Stock-scion Combination and Timing of Grafting on Successful Union, Rooting and Growth of Blueberry Grafts by Grafted Cutting

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説明

ブルーベリーの挿し木接ぎにおける台木系統および接ぎ木時期が活着,発根および生育に及ぼす影響について検討した.<BR>1)台木系統による活着率の違いを明らかにするため,‘バークレー’の穂木をラビットアイ系品種の‘ホームベル’,‘ウッダード’ないしはハイブッシュ系品種の‘ジャージー’,‘スパータン’に接いだところ,いずれも70%以上が活着したが,穂木・台木を同一とした‘スパータン’台は活着率が劣った.発根率は,‘ジャージー’台が高かった.新梢生育は,‘ウッダード’台が他に比べて短かったが,いずれの台木も4月下旬頃に伸長停止がみられ,二次伸長開始は5月中旬頃からであった.<BR>2)‘ホームベル’台に‘スパータン’を接いで接ぎ木時期と台木基部の切り返し時期の違いによる活着率をみたところ,1月中旬に接いで台木基部を切り返してから2ヶ月間冷蔵したものが,挿し木直前や1ヶ月前に接いで冷蔵し当日に台木基部を切り返したものより優ったが,いずれの場合も発根率は低かった.<BR>これらの結果から,供試した台木の範囲内では,‘スパータン’台を除き,いずれの台木も挿し木接ぎに適することが明らかとなった.また,接ぎ木は1月中旬がよく,同時期に台木基部の返し切りを行い,挿し木時まで貯蔵することにより,活着率を高めることが明らかとなった.

収録刊行物

  • 農作業研究

    農作業研究 42 (4), 205-212, 2007

    日本農作業学会

参考文献 (3)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204226199424
  • NII論文ID
    130004519348
  • DOI
    10.4035/jsfwr.42.205
  • ISSN
    18832261
    03891763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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