サケ類<i>Oncorhynchus masou masou</i> の陸封型(ヤマメ)と遡河型(サクラマス)のアレルゲンの比較解析

書誌事項

タイトル別名
  • Comparative Analyses of Allergens between Landlocked and Anadromous Species of Masu Salmon <i>Oncorhynchus masou masou</i>
  • サケ類Oncorhynchus masou masouの陸封型(ヤマメ)と遡河型(サクラマス)のアレルゲンの比較解析
  • サケルイ Oncorhynchus masou masou ノ リクフウガタ(ヤマメ)ト ソガワガタ(サクラマス)ノ アレルゲン ノ ヒカク カイセキ
  • Comparative Analyses of Allergens between Landlocked and Anadromous Species of Masu Salmon Oncorhynchus masou masou

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説明

サケ類のアレルギー表示は遡河型のみが対象となっている.本研究では,サケ類Oncorhynchus masou masouの陸封型(ヤマメ)と遡河型(サクラマス)のアレルゲンを比較した。SDS-PAGE分析により,主要アレルゲンであるパルブアルブミンの含量はヤマメのほうが高いことが示唆され,ELISAによる定量(ヤマメ:1.8~7.8 mg/g,サクラマス:0.28~0.52 mg/g)で裏づけられた.また,患者血清を用いたELISAでは,ヤマメ抽出液のほうが強いIgE反応性を示した.次に,ヤマメおよびサクラマスから,それぞれ3成分のパルブアルブミンをゲルろ過,逆相HPLCにより精製した.逆相HPLCにおける保持時間およびMALDI/TOF-MSにより測定した分子量から,両魚種は同じパルブアルブミンアイソフォームを含むと考えられた.以上の結果から,アレルゲン性はヤマメのほうがサクラマスより高いと推測された.

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 53 (1), 8-13, 2012

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (9)*注記

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