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土壌放線菌について : 特にMicromonosporaの分布について
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- 蘭 道生
- 農技研・化学部
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Description
1)アルブミン寒天稀釈平板法28℃1週間培養を,新らしく28℃2週間培養することにより,生育が遅く,かつ細菌とまちがいやすいMicromonosporaのコロニーを確実に特徴あるコロニーとして識別しうることができた。2)Micromonosporaは土壌中にかなり広く分布し,泥炭>水田>畑の順で泥炭にドミナントに分布し,一般に高水分,有機物含量のたかい土壌に,高比率で検出される。特に泥炭では場所によっては全放線菌の8割近くを占める例があった。また畑土壌の例をみると冬期に高い比率で検出される。3)Micromonosporaの9割はM. chalceaで,広く分布しており,この菌は特にセルローズ分解力が一般に強力であり通性嫌気性であるため水中に沈んだ濾紙上でも生育する。その他プロテアーゼ,アミラーゼも強力で微生物活性が旺盛である。4)Micromonosporaは他の放線菌にくらべて抗菌作用は弱いがグラム陽性の細菌に陽性を示すものが一番多く,その他真菌に有効な株もかなりある。しかしながらMicromonosporaに属する未知のSpeciesを筆者等は分離しており,かつ抗菌作用の面でも興味深いものを分離しており今後この面でも開発がまたれる。5)菌の生理的性質,抗菌作用は分離した土壌環境と密接な関係をもち,M. chalceaを例にとるとアミラーゼ,セルラーゼも,土壌によって陽性,陰性とかたよった傾向を示す例がある。
Journal
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- Soil Microorganisms
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Soil Microorganisms 9 (0), 1-11, 1967
Japanese Society of Soil Microbiology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204252368384
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- NII Article ID
- 110009467480
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- ISSN
- 21896518
- 09122184
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed