琵琶湖周辺の花こう岩質岩体―その4.比良山地の花こう岩類

書誌事項

タイトル別名
  • Granitic masses around Lake Biwa, southwest Japan : Part 4. Geology and petrography of the Hira Granite pluton
  • ビワコ シュウヘン ノ カコウガンシツガンタイ ソノ 4.ヒラ サンチ ノ カ

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説明

比良花こう岩体は,白亜紀後期の湖東コールドロン形成に関係した琵琶湖南部花こう岩体を構成する西側の岩体にあたる.岩体は,三つの胴切り断層によって,四つのブロックに分かれている.南側二つのブロックは岩体深部の,中央ブロックは中間の,北側ブロックは浅部の岩相をそれぞれ示している. 岩体を構成する黒雲母花こう岩は,粒度と組織の違いにより五岩型に区分される.後期貫入の揚梅滝型を除き,それぞれの岩相は漸移関係にある.多くの流紋デイサイトや花こう斑岩の岩脈が,岩体の伸びと平行に貫入している.記載岩石学的・地球化学的特徴は,比良花こう岩体が湖東流紋岩類やそれらに関係する花こう岩類とマグマの性質上類縁性を有していることを示している.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 51 (3), 188-198, 1997

    地学団体研究会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (17)*注記

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