北海道樺戸山地南部における新第三系の堆積シーケンスとその形成過程

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タイトル別名
  • Formation processes of depositional sequences of the Neogene System in the southern part of the Kabato Mountains, Hokkaido, Japan
  • ホッカイドウ カバト サンチ ナンブ ニ オケル シン ダイ3ケイ ノ タイセ

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説明

北海道樺戸山地南部に分布する中〜上部中新統(奔須部都層・須部都層・一番川層・望来層下部)について,堆積相や堆積システムの累重様式および境界面の認定を行った結果,これらの地層が4つの堆積シーケンスに区分されることが明らかになった.堆積シーケンス1は奔須部都層に,堆積シーケンス2は須部都層下半部に,堆積シーケンス3は須部都層上半部と一番川層下半部に,堆積シーケンス4は一番川層上半部と望来層下半部にそれぞれ相当する.堆積組相の平面分布の検討から,相対的海水準変動に支配された,各堆積シーケンスのシステムズトラクトごとの堆積システムの平面分布が復元される.相対的海水準変動や堆積盆の沈降パターン解析の結果,沈降パターンの変化に示される3つのテクトニックイベントの存在が示唆された.これらが,地形や砕屑物供給などの面から,堆積シーケンスの形態や堆積システムの発達に影響を与えていたと推定される.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 50 (1), 9-28, 1996

    地学団体研究会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (41)*注記

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