イオンチャネル創薬  着眼点と新技術  6  ノイズ解析を用いた新しいハイスループット電気生理測定法

  • 吉田 卓史
    アルファメッドサイエンス株式会社
  • 片山 統裕
    東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻
  • 中谷 将也
    パナソニックエレクトロニックデバイス株式会社開発技術センター 材料プロセス研究所
  • 小島 正敏
    アルファメッドサイエンス株式会社
  • 慈幸 秀保
    アルファメッドサイエンス株式会社
  • 森 泰生
    京都大学工学研究科合成・生物化学専攻
  • 竹谷 誠
    アルファメッドサイエンス株式会社

書誌事項

タイトル別名
  • A new high - throughput electrophysiology platform using voltage clamp noise analysis
  • ノイズ解析を用いた新しいハイスループット電気生理測定法
  • ノイズ カイセキ オ モチイタ アタラシイ ハイスループット デンキ セイリ ソクテイホウ

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抄録

イオンチャネルをターゲットとした創薬研究が盛んになってくるにつれてさまざまな企業においてホールセルパッチクランプ法に基づいたハイスループットスクリーニング(High Throughput Screening:HTS)システムの開発が行われてきている.ホールセルパッチ法はチャネル電流の非常に正確な測定を行える一方,測定に時間がかかり短時間での処理能力が求められる創薬一次スクリーニングには向いていない.我々は,ホールセル電流の振幅に加えて,各測定ウェル中の複数個の細胞が発生する電流ノイズを電圧固定法により測定する新しい電気生理プラットフォームの開発を行っている.この方法は,同時測定する細胞数を増やすことにより,シグナル/ノイズ比の増加のみならず,低発現細胞株からのデータ取得率が著しく向上するという特長がある.本稿ではノイズ解析を用いた新しい創薬一次スクリーニング用ハイスループットシステムの原理紹介,またノイズ解析を用いた電流解析の実際のデータを紹介したい.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌

    日本薬理学雑誌 126 (5), 335-340, 2005

    公益社団法人 日本薬理学会

参考文献 (13)*注記

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