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- 藤森 勝也
- 新潟県立柿崎病院
書誌事項
- タイトル別名
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- Postinfectious cough and gastroesophageal reflux-induced cough
- 遷延性咳嗽と慢性咳嗽の原因疾患--かぜ症候群後咳嗽(感染後咳嗽)と胃食道逆流による咳嗽の病態と治療
- センエンセイ ガイソウ ト マンセイ ガイソウ ノ ゲンイン シッカン カゼ ショウコウグンゴ ガイソウ カンセンゴ ガイソウ ト イ ショクドウ ギャクリュウ ニ ヨル ガイソウ ノ ビョウタイ ト チリョウ
- ―かぜ症候群後咳嗽(感染後咳嗽)と胃食道逆流による咳嗽の病態と治療―
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抄録
咳嗽は持続期間により分類されている.3週間以内の咳嗽を急性咳嗽,8週間以上続く咳嗽を慢性咳嗽という.3週間以上8週間未満の咳嗽は,遷延性咳嗽,subacute cough(亜急性咳嗽)と呼んでいる.本邦における遷延性・慢性乾性咳嗽の4大原因疾患は,咳喘息,アトピー咳嗽,かぜ症候群後咳嗽(感染後咳嗽),胃食道逆流による咳嗽である.遷延性・慢性湿性咳嗽の原因の大部分は,副鼻腔気管支症候群である.かぜ症候群後咳嗽は,別名,感染後咳嗽といい,ウイルスや肺炎マイコプラズマ,肺炎クラミジア感染後に咳嗽が遷延する病態である.ここには百日咳による咳嗽も含まれる.かぜ症候群後咳嗽は,遷延性咳嗽(亜急性咳嗽)の主要な原因疾患で,自然軽快傾向のある疾患である.一方胃食道逆流(GER)は,その名の通り,「胃内容物が食道に逆流する」ことである.胃食道逆流は,生理的現象である.胃食道逆流症(GERD)は,胃食道逆流により,何らかの症状や組織障害を伴う場合に使用される.胃食道逆流による咳嗽は,咳嗽を主な症状とし,胸やけなどの胃食道逆流症状の訴えがはっきりしない場合もある.診断には,24時間食道pHモニターが感度,特異度ともに優れている.しかし侵襲的検査であり,一般臨床上普及していない.他の遷延性・慢性咳嗽の原因が否定され,Empirical therapyとしてのプロトンポンプ阻害薬(PPI)で咳嗽が改善する場合,胃食道逆流による咳嗽と診断する.治療は,薬物(PPIやヒスタミンH2受容体拮抗薬など)による酸逆流抑制だけでなく,食事療法,生活習慣の改善,危険因子の除去を行う必要がある.治療は,2~3カ月は行ってみる必要がある.<br>
収録刊行物
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- 日本薬理学雑誌
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日本薬理学雑誌 131 (6), 406-411, 2008
公益社団法人 日本薬理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204272294144
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- NII論文ID
- 10024382903
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- NII書誌ID
- AN00198335
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- NDL書誌ID
- 9533031
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可