• 川畑 篤史
    近畿大学薬学部 生体機能病因解明学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Proteinase-activated receptor-2 and pain
  • PAR-2と痛み
  • PAR 2 ト イタミ

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説明

Protease-activated receptor-2(PAR-2)は,トリプシン,トリプターゼなどの特定のセリンプロテアーゼの細胞への作用を媒介するGタンパク共役型受容体である.PAR-2は知覚神経C線維ニューロンに発現し,炎症性疼痛や熱痛覚過敏の発現に関与している.また,PAR-2は内臓痛の情報伝達・制御にも重要な役割を演じている.結腸内腔側に存在すると考えられるPAR-2の活性化により,遅発性の内臓痛覚過敏が誘起される.一方,PAR-2は膵臓では痛みに対して促進的な面と抑制的な面を併せ持つ.このように,PAR-2は痛みの情報伝達制御に関与する新たな生体内分子として,創薬の面からも興味がもたれている.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌

    日本薬理学雑誌 127 (3), 133-136, 2006

    公益社団法人 日本薬理学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (42)*注記

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