暖地におけるチャ早生品種の品質特性(第1報)

書誌事項

タイトル別名
  • The Green Tea Quality of Early Varieties in the Warm Region (Part 1)
  • 暖地におけるチャ早生品種の品質特性-1-
  • ダンチ ニ オケル チャ ワセ ヒンシュ ノ ヒンシツ トクセイ 1

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抄録

早生品種としてくりたわせ,まきのはらわせ,はつみ豊,ゆたかみどり,やえほ,するがわせの6品種をとりあげ,やぶきたを対照とし,1972年に枕崎市周辺の茶園について,一番茶の製茶品質を調査した。<BR>1) 摘採適期はくりたわせ,まきのはらわせ,はつみどり,ゆたかみどり,やえほ,するがわせ,やぶきたがそれぞれ4月13日,14日,17日,18日,20日,24日,26日頃であった。<BR>2) 製茶品質は有意差検定の結果,するがわせ=やぶきた>くりたわせ>ゆたかみどり>やえほ=まきのはらわせ>はつみどり(品質良>不良)であった。<BR>3) 外観および内質点数は全Nと可溶性Nが少なくなるほど低下する傾向がみられ,やえほ,まきのはらわせ,はつみどりの品質が劣ったのは,これらの成分が少なかったためと思われた。<BR>4) 製茶品質とアミノ酸およびタンニン含量との関係ははっきりしなかった。<BR>5) 温暖な南九州における早生品種として,品質面からはするがわせ,くりたわせ,ゆたかみどりがよく,早期出荷の点からはくりたわせ,ゆたかみどりがよいと思われる。<BR>本調査にあたり,茶園の選定について御援助をいただいた前枕崎市役所農務課参事永岩亥佐男氏,実施にあたり御指導をいただいた前茶試枕崎支場長坂本裕博士(現茶試製茶部長)ならびにとりまとめにあたり御助言をいただいた鳥屋尾博士に深く感謝します。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 1979 (49), 47-55, 1979-06-30

    Japanese Society of Tea Science and Technology

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (5)*注記

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