書誌事項
- タイトル別名
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- Volatile Components of Black Tea (Part 1)
- Difference of Volatile Components in Essential Oil of Fresh Tea Leaves
- 茶生葉の精油成分の差異
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説明
茶樹品種系統,茶期,栽培環境,年度による茶生葉の精油成分の組成比をガスクロマトグラフィーで調べた。<BR>1,精油成分の質的な差は少なく,38内外のピークが認められた。<BR>精油成分の組成をピーク面積比で比較すると品種間差は大きく,それぞれの品種の特徴を示すパターンが得られた。すなわち,リナロールの含有割合の高い品種,ゲラニオール,ベンジルアルコール,フェニルエチルアルコールの比率の高い品種などに分類することができた。前者に属するものはキャン種,はつもみじ,さつまべにで,後者はいんど,べにかおり,べにほまれであった。<BR>2,茶期間で最も差の大きかったのはゲラニオールで,ベンジルアルコール,フェニルエチルアルコールも変化の大きい成分と考えられた。すなわち,ゲラニオールは一番茶の含有割合がきわめて高く,三番茶では低かった。反対にベンジルアルコール,フェニルエチルアルコールは一般的に三番茶でその比率が高くなった。リナロール,サリチル酸メチルは茶期差が比較的少ない成分であった。<BR>3.アッサム種と日本種との間で最も差の大きかった成分はリナロールで,アッサム種は日本種よりその比率が高かった。ゲラニオールもアッサム種のほうが高かった。日本種はアッサム種に比べてリナロールオキサイド(II),ベンズァルデヒド,ベンジルァルコールの割合が高かった。<BR>4.栽培環境,年度による精油成分の組成差はあまり大きくなかった。
収録刊行物
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- 茶業研究報告
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茶業研究報告 1970 (32), 53-62, 1970-01-30
Japanese Society of Tea Science and Technology
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204274486400
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- NII論文ID
- 130000739218
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- ISSN
- 03666190
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可