ガンマ線照射が茶葉の化学成分と細胞に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Gammer Ray Irradiation on the Chemical Components and Cells in Tea Leaves
  • ガンマセン ショウシャ ガ チャハ ノ カガク セイブン ト サイボウ ニ オ

この論文をさがす

説明

ポット栽培の幼茶樹,やぶきたとやまかいを供試して60Coγ線を,1時間当たり0.8KRを線量率として,2,4,6KRをそれぞれ照射し,品質関与成分への影響を調ベた。その結果,4KR区と6KR区は照射量が強過ぎたため枯死した。2KR区も照射によって生育は劣り異状を呈したが,茶葉の品質関与成分に対して好影響を与え,また,茶葉の表面も滑らかになることが認められた。<BR>すなわち,照射区はアミノ酸含量が増加し,特にアルギニン,テアニンの増加が顕著であった。<BR>糖含量とクロロフィル含量も照射によって増加し,色差計による測定でも明らかな差がみられた。<BR>これに対して,タンニン含量は照射によって減少する傾向を示したが,カフェイン含量に対する影響は明らかではなかった。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 1980 (52), 30-35, 1980-12-01

    Japanese Society of Tea Science and Technology

参考文献 (18)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ