ヤシの繊維と生分解性樹脂から成る複合材料の調製とキャラクタリゼーション

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  • Preparation and Characterization of Composites from Coconut Fiber and Biodegradable Polymers

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ヤシの繊維とポリ乳酸(PLA)あるいはポリブチレンサクシネート(PBS)からシクロヘキサンを溶媒として複合材料を作成し,キャラクタリゼーションを行った。ヤシの繊維量と樹脂の種類の比を変えて複合材料としての最適化を検討した。具体的には,水分量,顕微鏡観察,見掛け密度,樹脂および成形物の物理的および機械的性質について調べた。その結果,PLA および PBS のヤシの繊維への含浸状態が複合材料の性質に著しく影響を与えた。両樹脂を含浸した複合材料はほぼ似たような性質を示した。すなわち,樹脂含量の増加とともに,見かけ密度,曲げ強度,および弾性率は増加し,内部の接着力も向上した。しかし,あまり樹脂量を増やすと,複合材料の均一性が損なわれてくる結果となった。一般に,PLA からの複合材料と PBS からのそれと曲げ強度や弾性率は同じような値を示した。ただし,PBS が高濃度の場合,あまり良い性質が得られなかった。結局,ヤシの繊維約 50%と PLA 約 50%から成形した場合,複合材料として最も好ましい物理的,機械的性質を示した。

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