アセトアセチル化PVAとイソシアネート化合物との反応

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タイトル別名
  • The Reaction of Acetoacetylated PVA and Isocyanate Chemical Compound
  • アセトアセチルカ PVA ト イソシアネート カゴウブツ ト ノ ハンノウ

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抄録

側鎖にアセトアセチル(AA)基を有するAA化PVAを用いて,pMDIを添加した際の水溶液中でのpMDIとの反応性や加温処理による架橋の形成を一般PVAと比較しながら検討を行った結果,以下のことが明らかになった。PVA水溶液中のイソシアネート基消費速度は,AA化PVAを用いた方が一般PVAよりも大きく,AA化PVA中のAA基は,OH基に比べてpMDI中のNCO基に対する反応性が優れていることが明らかとなった。硬化フイルムの動的粘弾性測定の結果,一般PVAよりもAA化PVAの方がゴム状平坦部でE'が高く,これから算出した架橋密度は,AA化度の高いPVAほど高い値を示した。120℃で2時間加温したAA化PVAフイルムは水に対する溶解性が大きく低下した。PVA水溶液を使用した木材の接着性能は,pMDIの添加および120℃の加温養生を行うことによって,特にAA化PVAで耐水接着性能が向上した。なお,木材接着においてはAA化度の最適値が存在し,AA化度7~9%付近で接着強さは最大になった。

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