A new transgenic mouse model revealed a role of astrocytic calcium in vivo

  • Tanaka Mika
    理化学研究所 脳科学総合研究センター 神経グリア回路研究チーム

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Other Title
  • 新規トランスジェニックマウスシステムで明らかになったアストロサイト内Ca<sup>2+</sup>濃度変動の役割
  • 新規トランスジェニックマウスシステムで明らかになったアストロサイト内Ca²⁺濃度変動の役割
  • シンキ トランスジェニックマウス システム デ アキラカ ニ ナッタ アストロサイト ナイ Ca ² ⁺ ノウド ヘンドウ ノ ヤクワリ

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Abstract

<p>アストロサイトは神経活動に応答してイノシトール三リン酸(IP3)依存的細胞内カルシウムイオン(Ca2+)濃度上昇を示すことが知られているが,その機能的意義については相反する報告がなされている.この問題に取り組むため,我々はIP3を吸収することでその下流のシグナルをブロックするIP3 spongeという分子をアストロサイト特異的かつ可逆的に発現するトランスジェニックマウスを作製した.このマウスの海馬では神経活動依存的アストロサイト内Ca2+濃度上昇が減弱していることが確認でき,電顕による組織学的解析からアストロサイト微小突起によるシナプス被覆が減少していることが分った.海馬スライスを用いた電気生理学的解析からは海馬のシナプスでグルタミン酸のスピルオーバーが生じていることが示唆され,行動学的解析からは海馬に依存する記憶学習に障害がおきていることが示された.これらの結果からアストロサイト内Ca2+シグナリングが海馬において機能的三者間シナプスの形成に重要であることが明らかになった.</p>

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