茶葉中無機元素組成による土壌の母材ごとの産地判別

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タイトル別名
  • Determinatin of the Geographical Origin in Different Soil Parent Materials of Tea with Inorganic Element Composition
  • チャバチュウ ムキ ゲンソ ソセイ ニ ヨル ドジョウ ノ ボザイ ゴト ノ サンチ ハンベツ

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抄録

(1) 茶葉中無機元素含量は,一心三葉の分析ではMg,BaおよびCu含量に,荒茶の分析ではBaに品種間差が認められた。<BR>(2)荒茶中の12元素(K,Ca,Mg,Al,B,Ba,Cu,Fe,Mn,Ni,Sr,Zn)を用いた主成分分析結果から,第1主成分で因子負荷量が高い値を示したBa,Ca,Srはシラスとそれ以外の土壌を,第2主成分で因子負荷量が高い値を示したAlとMnは火山灰と安山岩あるいは花崗岩を概ね分類する傾向にあった。<BR>(3) 判別分析の結果,土壌の母材ごとの4群の産地判別には,Ba,Mn,K,B,Sr,Znの6元素が有効であった。得られた判別式の信頼性をモデルに用いなかった26点の荒茶試料で検定した結果,73%の判別適中率であった。<BR>(4) 火山灰とその他の土壌の2群の産地判別には,Mn,Ba,K,Ni,Znの5元素が有効で,その判別適中率は80%であった。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 2007 (103), 51-60, 2007-06-30

    Japanese Society of Tea Science and Technology

参考文献 (7)*注記

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