北東北地域のコムギ作における帰化雑草ハルザキヤマガラシ(Barbarea vulgaris R.Br.),カミツレモドキ(Anthemis cotula L.),イヌカミツレ(Matricaria inodora L.)の出芽時期と防除体系
書誌事項
- タイトル別名
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- Emergence and control of naturalized weeds, Barbarea vulgaris R. Br., Anthemis cotula L., and Matricaria inodora L., in wheat fields in northern Tohoku, Japan
- キタトウホク チイキ ノ コムギサク ニ オケル キカ ザッソウ ハルザキヤマガラシ Barbarea vulgaris R Br カミツレモドキ Anthemis cotula L イヌカミツレ Matricaria inodora L ノ シュツガ ジキ ト ボウジョ タイケイ
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説明
東北地域の転作コムギ畑で問題となっているハルザキヤマガラシ(Barbarea vulgaris R.Br.),カミツレモドキ(Anthemis cotula L.)および侵入が危惧されるイヌカミツレ(Matricaria inodora L.)の防除法を策定するために,出芽を中心にこれらの生活史を調査し,除草剤と中耕による管理について検討した。カミツレモドキは,青森県の秋播きコムギ畑では,主に秋季に出芽する越冬個体が雑草害の原因となっていた。カミツレモドキは春季と秋季の年2回種子より出芽していた。コムギ畑に発生したハルザキヤマガラシ,カミツレモドキおよびイヌカミツレの帰化雑草3草種に対しては,播種直後のリニュロン水和剤土壌処理,秋季の出芽終期にあたる11月上旬のアイオキシニル乳剤処理,5月上旬の条間中耕またはアイオキシニル乳剤処理に高い除草効果がみられた。上記の3つの除草管理時期のうち,いずれか2つの時期に適切な除草管理を実施すれば各草種の収穫期乾物重は無除草区の4%以下となり,帰化雑草3草種のいずれでも防除できる。カミツレモドキとイヌカミツレについてはチフェンスルフロンメチル水和剤による茎葉処理でも高い除草効果がみられた。
収録刊行物
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- 雑草研究
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雑草研究 53 (4), 175-184, 2008
日本雑草学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204280507264
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- NII論文ID
- 110007007992
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- NII書誌ID
- AN00097258
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- ISSN
- 18824757
- 0372798X
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- NDL書誌ID
- 9759977
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
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- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可