イネの小胞子初期冷温処理による雄性不稔 : 第27報 不稔発生に対する前歴水温および前歴窒素の効果

書誌事項

タイトル別名
  • Male sterility caused by cooling treatment at the young microspore stage in rice plants. XXVII. Effect of water temperature and nitrogen application before the critical stage on the sterility induced by cooling at the critical stage.
  • イネの小胞子初期冷温処理による雄性不稔-27-不稔発生に対する前歴水温および前歴窒素の効果〔英文〕
  • イネ ノ ショウ ホウシ ショキ レイオン ショリ ニ ヨル ユウセイ フネン

この論文をさがす

抄録

小胞子初期の冷温処理による不稔の発生は, 穎花分化期から小胞子初期までの水温(前歴水温)および窒素供給量(前歴窒素)によって著しく変動した(第1表および第2図). 小胞子初期のイネの耐冷性は, 前歴期間の高水温(25℃)および低窒素(10ppm)によって増大し, 低水温(20℃)および高窒素(80 ppm)によって減少した. 前歴低水温による耐冷性の低下は水深によって異なり, 水深10 cmで大きく, 水深1cmでは小さかった(第2表). 穎花分化期以前および小胞子初期以後の水温および窒素供給量による耐冷性の変動は, 全くないかもしくは小さかった(第1表, 第2図). 上述の前歴期間はわずか10日間余にすぎないが, この期間の栽培条件によってイネの耐冷性が大きく変動する重要な時期である.

収録刊行物

被引用文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ