黒ダイズ品種「丹波黒」のセルトレイ育苗において種子の置床方向が 出芽に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The Effects of Hilum Position of the Seed of the Black Seed Coat Soybean Variety Tanbaguro on Days to Emergence and Emergence Ratio in Cell Tray Raising
  • クロ ダイズ ヒンシュ 「 タンバ コク 」 ノ セルトレイ イクビョウ ニ オイテ シュシ ノ オキドコ ホウコウ ガ シュツガ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

岡山県における黒ダイズ品種「丹波黒」の優良系統「岡山系統1号」のセルトレイ育苗において,種子の置床方向が出芽日数と出芽率に及ぼす影響を,ヘソを横向きと下向きで比較した.種子の置床方向以外の条件は,床土に含水率55%のヤンマーナプラ養土Sタイプ (ヤンマー農機社製) を,覆土にバーミキュライトを用い,播種深度は2 cm (覆土の厚さ1 cm) とし,播種24時間後に最初の灌水を行った.いずれの置床方向でも播種3日後から出芽が始まり,播種7日後に出芽を終え,出芽揃いに実用上の差異はなかった.出芽率はヘソを横向きに置床した場合に98.4%であり,下向きの96.1%よりも2.3%高かった (1%水準で有意差あり).以上の結果から,「岡山系統1号」のセルトレイ育苗において,ヘソを横向きに置床する方法は,限られた種子からできるだけ多くの苗を得るためには有用な方法と考えられた.

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参考文献 (2)*注記

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