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- 近藤 正樹
- Department of Biology, Faculty of Science, Tokyo Metropolitan University:(Present address) Biology Laboratory, Shiraume Junior College
書誌事項
- タイトル別名
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- BIOECONOMIC STUDIES ON THE COLONY OF AN ANT SPECIES, FORMICA JAPONICA MOTSCHULSKY : 4. ALLOMETRIC STUDY OF THE BODY WEIGHT OF WORKERS IN RELATION TO THE HEAD, THORAX AND ABDOMEN WEIGHT
- クロヤマアリのコロニーに関する生物経済学的研究-4-頭・胸・腹部の重量に関連づけてハタラキアリの体重を扱ったアロメトリーの研究〔英文〕
- クロヤマアリ ノ コロニー ニ カンスル セイブツ ケイザイガクテキ ケンキュウ 4 アタマ ムネ フクブ ノ ジュウリョウ ニ カンレンズケテ ハタラキアリ ノ タイジュウ オ アツカッタ アロメトリー ノ ケンキュウ エイブン
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抄録
このシリーズの研究のなかで, 体重や肥満度の変化が腹部の脂肪体の盛衰に深く関係していることがわかった.この事実を具体的に検討するために頭部・胸部・腹部にわけて体重を測定し, 頭幅とのアロメトリーとの関連のもとにまとめてみた.また, 6本の肢や2本の触角についても, それらの重量が占める大きさをアロメトリーで表現した.これらのアロメトリーは重量=a(頭幅)^3で示され得るので, それぞれの部分の重量の比は係数aの比で表現することができる.ここに扱った1月のハタラキアリでは頭・胸・腹各部の生重量の比は15 : 27 : 58で, 頭部の重量のうち体重の1.6%が触角, 胸部のうち体重の9.4%が肢の重量という結果がえられた.また, 各部分の生重量のパラツキをみると, 頭幅では係数a=0.28×10^<-5>に対して±0.02×10^<-5>(約7%), 胸部ではa=0.50×10^<-5>に対して±0.02×10^<-5>(4%), 腹部ではa=1.08×10^<-5>に対して±0.19×10^<-5>(約18%), 乾重量にしてもそれぞれ約10%, 10%, 20%となり, 腹部重量のバラッキが特に大きいことがわかる.この腹部の重量のバラツキの幅はハタラキアリの体重の1/5(生重量で)あるいは1/4(乾重量で)に相当する.以上の資料をもとにして, 体の各部の重量関係および生重量・乾重量・乾燥物質量・水分量の関係を係数aを媒体として論義した.
収録刊行物
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- 日本生態学会誌
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日本生態学会誌 19 (3), 96-102, 1969
一般社団法人 日本生態学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204293161984
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- NII論文ID
- 110001882883
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- NII書誌ID
- AN00193852
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- ISSN
- 2424127X
- 00215007
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- NDL書誌ID
- 8393525
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可