山口大学医学部附属病院女性診療外来を訪れた皮疹を主訴とした患者の集計

書誌事項

タイトル別名
  • Observasion of 35 Patients with Dermatological Disease in the Women's Clinic of Yamaguchi University Hospital
  • 統計 山口大学医学部附属病院女性診療外来を訪れた皮疹を主訴とした患者の集計
  • トウケイ ヤマグチ ダイガク イガクブ フゾク ビョウイン ジョセイ シンリョウ ガイライ オ オトズレタ ヒシン オ シュソ ト シタ カンジャ ノ シュウケイ

この論文をさがす

抄録

山口大学医学部附属病院女性診療外来では, 女性のための, 女性医師および女性スタッフによる診療を行っている。当院で女性診療外来が開設された2003年3月から9月末までの6カ月間に皮疹を主訴として受診した患者総数は35名であり, 女性診療外来全体の新患者数302名のうち12%を占めていた。年齢分布は16歳から76歳であった。一人の患者が複数の皮膚疾患を有していることが多く (35名中20名), のべ疾患総数は62疾患であった。疾患別にみると, 湿疹・皮膚炎(37%), 腫瘍(16%), 脱毛症(10%), ざ瘡, 真菌症(各8%), ウイルス感染症, 膠原病, 色素異常症(各3%)の順で皮疹以外の疾患(11%)もあった。発症部位別頻度では, 頭部・顔面が38%と最多で, 次いで鼠径部・外陰部・臀部および乳房部が31%を占めていた。悪性疾患や急性期の疾患は少ないものの, 整容的に問題となる部位や外陰部・乳房など女性特有の部位の疾患が多かった。女性外来における皮膚科医の役割は少なくないものと考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 66 (6), 608-611, 2004

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (2)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ