Coma Blisterの2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Coma Blister.

この論文をさがす

説明

症例1: 62歳男性。排気ガス自殺企図にて急性一酸化炭素中毒。3日後, 臀部に有痛性紅斑を認めた。症例2: 72歳女性。肝癌に対し, 経カテーテル的肝動脈塞栓術でスマンクス®, マイトマイシンC投与。20時間安静を保った後, 左臀部の有痛性紅斑に気づいた。2例とも, 紅斑部より皮膚生検を行い, 汗腺壊死像が認められた。症例1は, 昏睡後初期に臀裂部に水疱形成があったと考えた。また, 圧迫部位とはやや離れた臀部にも紅斑が見られた。病理組織学的に汗腺壊死が認められ, 典型的coma blisterと考えた。症例2は塞栓療法後絶対安静を保ち, その8時間後に仙骨部上部に紅斑が生じており, 病理組織学的に汗腺壊死を認めたが, いわゆる脊麻後紅斑に近い状態と思われた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 61 (3), 298-300, 1999

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (7)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ