メラニン色素増加疾患に対するアゼライン酸の臨床効果

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タイトル別名
  • Clinical Effect of Azelaic Acid on Hyperpigmented Disorders.

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説明

メラニン産生の際に重要な役割を果たすチロジナーゼの抑制因子であるアゼライン酸を20%含有する外用剤を作製し, 肝斑, 老人性色素斑などのメラニン色素増加疾患20例に1日2回外用を行った。臨床効果の判定には色彩色差計を用いた。20例中14例に2週ないし2ヵ月で効果が現われた。副作用としては皮膚のひりつき感, 発赤が2例で認められたが, 使用中止によりこれらの副作用は色素沈着を残さず消退した。これらの所見よりアゼライン酸はメラニン色素増加疾患に有用であると考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 55 (2), 319-322, 1993

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (10)*注記

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