低悪性度脂腺癌および基底細胞癌を併発した脂腺母斑

  • 町田 未央
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部皮膚科学分野
  • 飛田 泰斗史
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部皮膚科学分野
  • 久保 宜明
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部皮膚科学分野
  • 荒瀬 誠治
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部皮膚科学分野
  • 安齋 眞一
    日本医科大学医学部皮膚科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Coexistence of Low-grade Sebaceous Carcinoma and Basal Cell Carcinoma in a Nevus Sebaceus
  • 症例 低悪性度脂腺癌および基底細胞癌を併発した脂腺母斑
  • ショウレイ テイアクセイド シセンガン オヨビ キテイ サイボウガン オ ヘイハツ シタ シセン ボハン

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説明

60歳,男性。幼少時より左耳前部に正常皮膚色局面があった。初診の3年前より病変内に黒色腫瘤が出現し,徐々に増大したため当科を受診した。脂腺母斑から発生した基底細胞癌と考え,脂腺母斑を含めて切除した。摘出標本では,脂腺母斑内の離れた場所に基底細胞癌と低悪性度脂腺癌が独立して認められた。脂腺母斑に続発する悪性腫瘍では基底細胞癌が最も多く,脂腺癌の報告はまれである。脂腺母斑に続発した悪性脂腺腫瘍の症例を検討し,臨床的特徴について若干の考察を加え報告する。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 73 (2), 152-156, 2011

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (27)*注記

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