劇症型A群連鎖球菌感染症の2例

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タイトル別名
  • Two Cases of Toxic Shock-like Syndrome due to Group A Streptococcus.

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説明

劇症型A群連鎖球菌感染症の2例を報告した。症例1: 43歳の女性。右足を軽く打撲した数日後, 同部を中心に右下肢, 左足背, 両手背が壊死となり, さらに血圧低下, 多臓器不全を来した。四肢の壊死は深筋膜のレベルまで至り, CPK, ミオグロビンは高値を示した。皮下組織の培養でA群β溶連菌が検出された。治療によりショック状態を離脱し, その後デブリードマン, 植皮術を行った。症例2: 67歳の女性。皮膚筋炎のためステロイド投与中。右膝をわずかにひねった後, 右膝関節部の強い痛み, 腫脹を生じた。その2日後, 突然ショック状態に陥り, 約9時間後に死亡した。関節液からA群β溶連菌が検出された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 61 (5), 633-638, 1999

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (31)*注記

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