ルビーレーザーで病変の一部を治療されたLentigo Malignaの1例

書誌事項

タイトル別名
  • Lentigo Maligna Partially Treated with Ruby Laser
  • 症例 ルビーレーザーで病変の一部を治療されたLentigo Malignaの1例
  • ショウレイ ルビー レーザー デ ビョウヘン ノ イチブ オ チリョウサレタ Lentigo Maligna ノ 1レイ

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抄録

73歳,女性。約20年前,左頬部に黒褐色斑が出現した。近医で中央の黒色斑部のみにルビーレーザーを照射したところ,一部がびらんとなったため,当科を受診した。上皮化後の臨床所見は,比較的境界明瞭な28×10mmの不整形,濃淡のある黒褐色斑で,レーザーを照射した中央部は,黒色斑と脱色素斑が混在していた。臨床所見および病理組織像からlentigo malignaと診断。治療は,全摘術施行後,インターフェロンβ局注を行った。現在,術後27ヵ月経過したが,再発はない。レーザー照射部の病理組織像では,異型メラノサイトの胞巣は極めて少なかったが,個別性異型メラノサイトは多数認められた。Lentigo malignaに対するルビーレーザー照射は,根治的治療には不適当と思われた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 69 (5), 511-514, 2007

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (24)*注記

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