Mechanic’s Handを呈した皮膚筋炎の1例

  • 岡崎 志帆子
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野
  • 小川 文秀
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野
  • 山岡 俊文
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野
  • 佐藤 伸一
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野
  • 加治 賢三
    金沢大学大学院医学系研究科血管新生・結合組織代謝学
  • 藤本 学
    金沢大学大学院医学系研究科血管新生・結合組織代謝学
  • 桑名 正隆
    慶応義塾大学医学部内科学リウマチ研究室

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Dermatomyositis Associated with Mechanic's Hand
  • 症例 Mechanic's Handを呈した皮膚筋炎の1例
  • ショウレイ Mechanic s Hand オ テイシタ ヒフ キンエン ノ 1レイ

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説明

49歳の女性。初診の1ヵ月前より37℃台の微熱,乾性咳嗽が出現した。その頃より上眼瞼の発赤腫脹,手の皮疹が出現したため,当科を受診した。初診時手のこわばり,ヘリオトロープ疹,頬部紅斑,ゴットロン・逆ゴットロン徴候,爪囲紅斑,mechanic's handを認めた。抗核抗体陰性,CRP軽度上昇,クレアチニンキナーゼ,アルドラーゼは正常範囲であった。また大腿部のMRIにて筋炎の所見は認めなかった。以上よりamyopathic DMと診断した。間質性肺炎の合併を認め,典型的なmechanic's handと間質性肺炎を呈していたため,当初抗aminoacyl-tRNA synthetase(ARS)抗体症候群を疑いprednisolone 40mg/dayより治療を開始し,cyclosporinの併用にて間質性肺炎は軽快した。免疫沈降法にて抗ARS抗体は陰性であった。Mechanic's handと抗ARS抗体は常に相関するわけではないと考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 70 (6), 606-609, 2008

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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