キチン創傷保護材(ベスキチンW)の臨床検討 I 北海道地区多施設による比較対照試験の成績

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical trial of chitin wound protective texture ( Beschitin-W ).1.Results of multi-institutional control test in Hokkaido.
  • —北海道地区多施設による比較対照試験の成績—

この論文をさがす

説明

創傷被覆保護材ベスキチンW®はすでに皮膚欠損傷に対して多くの臨床応用がなされている。今回さらにこの臨床上の特性を明らかにするために採皮創に対してLPD®(凍結乾燥豚真皮)とのハーフサイドテストを多施設で行い, 検討した。その結果, ベスキチンW®は貼付後に止血, 鎮痛効果という創部の治療に必須な要因がとくに良好であるという点が特色と考えられた。これらは密着性の良さ, 融解しにくいという点が関与すると考えられ, また, この密着性および融解耐性は治療の上で使用しやすいということにもつながっている。また, 上皮化も速く, 治癒後の創面も滑らかである点も好ましいと考えられた。したがって, ベスキチンW®は現在使用されているバイオロジカルドレッシングの中でもとくにバランスのとれた材料であると考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 54 (5), 998-1004, 1992

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204300654720
  • NII論文ID
    130004473797
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.54.998
  • ISSN
    18804047
    03869784
    http://id.crossref.org/issn/03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ