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抄録

線維芽細胞や組織球から構成される腫瘍の2例について報告した。このような腫瘍の分類ならびに名称にかんしては種々の説があり一定の見解には達していない。自験例の組織学的所見において, 1例は多数の泡沫細胞からなる部位と線維ならびに線維芽細胞からなる部位がみられ, 他の一例では組織球様細胞の部と線維ならびに線維芽細胞からなる部がみられ, さらにその線維芽細胞と線維は渦巻状配列や車軸状配列を呈していた。線維芽細胞や組織球からなる腫瘍をfibrous histiocytomaという概念のもとに一括して, これを細分して考える湯本の説に賛同し, 自験前例はfibrous xanthoma, 後者は狭義(仮称)のfibrous histiocytomaと考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 39 (6), 886-891, 1977

    日本皮膚科学会西部支部

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